妊婦加算を政治的パフォーマンスに利用する二世議員:小泉進次郎

年の瀬も押し迫る中、ある阿保で利己的な二世議員が、親に習って厚生族での権力階段を登るべく、無知なパフォーマンスを演じている。 妊婦加算の成立背景に思いを寄せることも無く、妊婦を苦しめる悪の制度だと決めつけて、妊婦加算をメディアを集めて口汚く罵った。 結局、新年を迎えると同時に制度の停止が決定されるに至ってしまった。

診療報酬や薬価に関しては、その各論に於いて疑問を感じる点は多々あることは事実である。 しかし、産科の医師達が昼夜を問わず妊産婦の為に働き続けることで疲弊してしまっている問題は、医者であれば真面目で正義感の強い医者のみならず、制度を悪用する悪い医者でさえも理解している。 それをこの阿呆な二世議員は、自身の権力欲に基づくパフォーマンスで、少し進んだ時計の針を再び戻してしまった。 薄っぺらな自分をメディアで集めた人気で着飾り続けることには成功したかも知れないが、その代償として医師という知識人達から嘲りの対象になった事を知って欲しい。 尤も、医師数よりも彼を囃し立てる有権者数の方が圧倒的多数なので、気にも留めていないと言われれば、それまでであるが。

妊娠と出産とは、母体と胎児が死のリスクを負って成し遂げる生命誕生の営みである。そして、この命の継承を産科医達も亦、大きな社会的リスクを背負って優しく見守るのである。 脇役とはいえ疲弊しきった産科医達に僅かな褒美を与えることで、妊産婦に少しでも安全をもたらすならば幸いである。

早急に必要な措置は、妊婦加算を停止する事ではなくて、こども医療の様に患者負担分を公的負担とする制度を組み上げる事である。 更に付け加えるなら、今だ実現しない無過失補償制度を導入して欲しい。 妊婦と医療の問題は、少子高齢化に病む日本国にとって非常に大きな問題の1つである。

繰り返して言うが、今後もこの阿呆で利己的な二世議員を囃し立ててながら、彼が有頂天になっている姿を観て笑っていると、後で必ずそのツケを国民が払わされるのを忘れないで欲しい。