安田純平の懸賞金額が跳ね上がっただけ
今日、シリアで囚われの身になっていた安田純平という人物が解放されて、日本に帰国後初めての記者会見を開いた。会見に向けての準備に有り余る時間を掛けての彼の記者会見を観て、非常に落胆したのは私だけではないと思う。
拉致組織に多額の金が支払われた代償として、一体彼は何を手に入れる事が出来たのか。またそれを如何に世界に発信するのだろうかを固唾を飲んで会見を観ていたが、Nothing。彼は夏休みの日記を読むように、平然と日本国を小馬鹿にした会見を行った。ジャーナリストと呼ぶには程遠い、ただ言い訳をするだけの盆暗であった。
彼の謝罪を私なりに思い出して要約する。彼は、常日頃から暴力団と政治家の癒着の証拠を見つける事により、フリージャーナリストとして一旗揚げようと考えていた。そして今回も懲りることなく組事務所に忍び込んではみたももの、やはり組員に見つかり殴る蹴るの暴行を受け続けた。不本意な結果ではあるが、殺されるのが怖くて彼らの要求に従い続けた自分の行動は本能的な自然権であり、日本の皆様には自分の身勝手な行動を許して欲しい。彼は全く悪びれる様子もなく、その利己的な主張をメディアを通して淡々と語り続づけたのである。
その後の記者からの質問では、図らずしも彼の本心を覗かせてしまっている。それは、今後も紛争地に行くか行かないかの質問に、全くの白紙だとうそぶいた事である。更に図々しくも、日本政府には解放に向けて出来る限りの事をして頂いた、解放されるまでの家族ケアを十分なまでにして頂いたと、皮肉だけは言い忘れなかった。
今回の事件の結末は、次の誘拐犯にとって安田純平の身代金額が跳ね上がった事だけであった。金輪際二度と日本国から出国して欲しくない。今後は地に足を付けた定職に就いて、日本のみならず世界の公益を損なわない事を願って止まない。