エビデンスと法律を念仏のように唱えるコメンテーター

昨日19日、大阪府知事の吉村洋文は、大阪府民と兵庫県民に対して、春分の日からの三連休の間、両府県間の不要不急の往来を自粛するように協力を求めた。直ぐさま、この要請に関して、マスメディアの上では賛否両論が巻き起こっている。そこでは、阿呆なコメンテーター達が、「エビデンス」あるいは「法律」という単語をディベートの為の道具にして、ただ持論と過去の自慢話をまくし立てているだけで、全く共感を呼ぶことが無い。自慢話とエビデンスは全く異なるものであるし、未知なるものへの恐怖心とそれに立ち向かう勇気とは全く別の感情である。

科学者は、エビデンスが無いなら何もしないのではなく、観察から仮説を立てて実験をして、新しいエビデンスを実証する人達である。

為政者は、法律に基づかない行動は何もしないのではなく、法律があえて曖昧にして定めていない事案に直面した時には、自らの良心と責任を持って行動すれば良い。

自然科学のエビデンスが勝手に空から降ってくる事は無いが、法律は人為的に作る事が出来る。それが真実である。現実の世界は、エビデンスの楽園ではなく、無知が支配するジャングルである。そして我々は、絶えず未知なるものに遭遇する探検家である。

現下の緊急事態に於いて、吉村洋文 大阪府知事には、過去のしがらみに囚われず、府民、いや日本国民全体の生命と生活を守るために、良心と優秀なブレーン達と共に事態に立ち向かって欲しい。必ずや武漢ショックから抜け出すことが出来ると信じている。さあ、恐れながらも勇気を出して進もうではないか。