武漢ウイルス・新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の血清診断が直ちにできると、朝まで生テレビで発言

本日28日未明の朝まで生テレビで、唐突に取り上げられた血清診断の話題。或るパネリストは、簡単な手順で直ぐにでも始められると断言していたが、もし事実ならば医療にも経済にも明るい材料となるであろう。番組でも解説していたように、特異的抗体価(IgM、IgG)が測定できれば、現感染と既感染の判定が可能となり、免疫獲得している人達を直ちに経済活動へと復帰させることが出来るのである。他のどの経済的支援策よりも直接的解決策と成り得る。

これまでPCR検査を行ってきた国立感染症研究所、地方衛生研究所、大学、研究機関、民間検査会社には、恐らくPCR検査陽性患者の血清が凍結保存されていると思われる。患者の同意が無くとも、早急に陽性患者の検体を用いて、血清診断の有用性を確かめて欲しい。広言し難いことではあろうが、現下の緊急事態では容認できる。

そして、中間報告で良いから血清診断で、季節性コロナウイルスと、その変異型である武漢ウイルス(SARS-CoV-2)とを鑑別する、感度、特異度を早く教えて欲しい。

一つ今回のテーマに関連して、臨床に詳しい免疫学の専門家に聞きたい事がある。それは、通常のコロナウイルスに感染した時、変異株である武漢ウイルス(SARS-CoV-2)のエピトープ(epitope)に結合する交差抗体が誘導されるのであろうか?経験的にそれは期待出来ないのか?是非ご教示願いたい。

 

<補足>
ウイルスの診断法としては、
ウイルスのを可視的に検出(電子顕微鏡)、
ウイルスの核酸を検出(PCR法:検体は、咽頭拭い液、喀痰など)、
ウイルスの抗原を検出(Immunochromatography法:検体は、咽頭拭い液、喀痰など)、
宿主が作る抗体を検出(血清診断:検体は血液)、
等がある。
 

血清診断としては、
補体結合反応(CF)、
赤血球凝集抑制反応(HI)、
中和反応 (NT)、
酵素免疫法(EIA)、
ウエスタン・ブロッティング(WB)、
等がある。