祝賀御列の儀

11月10日秋晴れの中、即位パレード(祝賀御列の儀)がつつがなく執り行われた。皇居から赤坂御所までの30分余りの行程ではあるが、約11万9千人が沿道に集まり両陛下に祝福を送った(政府の皇位継承式典事務局が発表した奉祝者数)。

4月30日に退位礼正殿の儀があり、開けて5月1日の剣璽等承継の儀、即位後朝見の儀で一連の儀式が始まった。10月22日の即位礼正殿の儀、続いて4回の饗宴の儀を経て、今日は祝賀御列の儀を終えられた。そして今月の14日から15日かけて行われる一代一度の大嘗祭を以て、天皇即位による一連の儀式を終える事になる。

平成から令和へと御代が変わった今年、私達は日本民族の歴史について、深く考えさせられた一年であった。日本民族は、他人への思いやりと共に、他人と喜びを分かち合う事を本当に大切にしてきた民族である事を確認した。

では少し視野を広げて、北東アジアを見渡してみると何が見えてくるであろうか。その首都で何万人もの国民が集ってお互いを祝う国は日本国だけである。

隣国の中国では、今年10月1日は建国70周年とやらで、北京の天安門広場で軍事パレードが行われた。兵員約1万5000人、10万人の市民が動員されたそうである。国の慶事を喜び歓喜するのではなく、ただ共産党のプロパガンダに付き合わされているといった、退屈な顔を並べているだけである。

今の中国では、街角で数人が集まって自分達の意見を自由に述べようものなら、忽ち国家政権転覆罪で捕まってしまう。安全に群衆が集まることが出来るのは、官製の反日デモぐらいである。

また韓国も同様で、首都に見る群衆と言えば、怒りを叫ぶ政権批判のデモ、あるいは反日を叫んで日常ストレスを発散するデモだけである。朝鮮人は、祝福の為に何万もの人々が集まる事は出来ない。

自然と人々が集り、喜びを分かち合い、それが日々の幸せだと共感できる民族が、日本人である。日本人は、志那人や朝鮮人とは全く違った歴史を歩み、彼らとは全く異なる文化と気質を育んできた。

令和元年は、自然災害も多発して喜びだけではないのも現実であるが、新しい天皇を頂いた日本国は、必ずや悲しみや苦難を乗り越えて、平和で幸せに満ちた国家を築くことが出来るであろう。