財務省事務次官、福田淳一

テレビ朝日の女性記者は、上司にセクハラ行為を受けている事を報告する以前に、福田淳一財務次官本人に直接、セクハラ行為を止めるように一度でも言ったのか?
不快な思いを感じた早い時期に直接抗議すれば、高学歴で保身を第一に考える様な相手なら直ぐに止めていたのでは?
相手を諭す事は、本当に不要なのか?
違法行為で釣り上げるまで待ち続けるのは、本当に善行なのか?
メディアに携わる人達には、人を育てる心は無くても良いのか?

日頃、情報源の秘匿権をひけらかして止まないメディアが、都合が悪くなるとセクハラは犯罪だから公表するとうそぶく姿には、人徳のかけらも感じさせない。インサイダー情報を得るためには、無粋な男性記者より女性記者を利用する方がより有効に引き出せるとして、継続的に送り込んでいる事こそ社内セクハラではないか。明るみになってしまった今では、福田事務次官の罪が100なら、美人局的な手法を用いるテレビ朝日の罪は200だと思う。

一方現実的には、インサイダー情報を得るための裏取引には、相手に何かメリットを提供しないと成立しない。必要悪とは言えないが、色仕掛けもしくは金銭提供でしか、情報を得る方策は無いのでは。今後、頭脳明晰な高級官僚は一切のインサイダー情報を会食の席で漏らすことは無いのではと思われる。国民の知る権利の代行者としての使命を持つメディアが、高度行政機構に内在する問題を密かに持ち出す為の方策は、金銭以外に何が残されているのか?