宝塚歌劇団と自殺と他殺:完全犯罪は無罪
昨日14日、宝塚歌劇団の宙組に所属する女性の自殺問題で、宝塚歌劇団は外部の弁護士らによる調査チームの報告書をテレビ会見で公表した。
いじめ・パワハラによる自殺では「死人に口無し」で、宝塚歌劇団はテレビ会見で犯罪事実は無かったと嘯く。そして、木場健之理事長は後日辞任の意向を示した。
これまでと同様に、企業に於ける自殺問題では容疑者が平然とテレビの前に現れ無実を主張してきた。しかし殺人事件の報道では、容疑者がテレビの生放送に現れて無実を主張する事は通常あり得ない。
いじめ・パワハラで自殺に追い込む事件と、殺意を持っての殺人事件とでは、失われた人の命の重みが異なるのであろうか?
2013年に阪急阪神ホテルズが、バナメイエビを芝エビと偽って食材を提供していた問題を思い出した。当時の出崎弘社長は、「偽装ではなく誤表示」であるとテレビで言い放って引責辞任したが、オフレコでは「誤表示と言い張るには無理がある」と話していたとされる。出崎弘は、宝塚歌劇団の経営立て直しに貢献した総支配人と評価されて、阪急阪神ホテルズの社長に抜擢されている。
食品偽装と偽装殺人。阪急が持つ反社会的勢力としての一面性を、また見せつけられた。