おもてなし・接遇をコールセンターに外注するブラック企業

最近、或会社から購入契約を結ぶ際に、その会社が信用できるのか、とても不安を覚えた事があった。事の次第は以下に記す通りである。

ライフラインのサービスを提供する会社と、安さが魅力で契約をしたのであるが、契約の申し込みは全てインターネットで行い、社員と生の会話は全く用意されていない。申し込みはネットから問題なく行う事ができたが、その後の連絡に関する書面が届かないので不安になった。そして連絡先としてネットに記されたコールセンターに電話を掛けたら、予期せぬ恐ろしい目に遭ったのである。電話に出た者に問い合わせの要件を伝えると、全く要件が理解できないのか、担当の者に指示を仰ぐと言って、電話から音楽が流れ出した。すると暫くして突然回線が切断されれてしまったのである。

私が契約した会社では、接客に自社社員は対応せず、全てコールセンターと称する別会社に、自社の接客を丸投げ外注しているのである。当然、外注先であるコールセンターのアルバイト達は、発注元サービスの知識は乏しく、その場で対応できる範囲を超えると、たちまち仕事を投げ出してしまうのである。もはやそこには、”おもてなし”精神の接遇などは存在しない。安さを求めた自分も恥ずかしいが、今の日本に”おもてなし”精神が、どれ程残っているのか非常に不安になった。