ジャニー 喜多川の性加害報道

ジャニー 喜多川による所属男児への性加害は、事務所のみならず芸能界、放送界が共にその存在について固く口を閉ざしてきた問題であった。

これが女性への性加害なら、その時点で大問題として公に断罪されていた事件である。しかし、今回の一番の問題点は、男性への性加害である事が、放送界やスポンサー企業が見て見ぬふりをし、金儲けを優先してきた動機の一つと推察される事である。日本には、男性蔑視を社会問題として取り上げる機運が無かったのである。死人に口なしとなった今、やっと関係者や芸能界が事実を語り始めた。

いじめによる自殺問題と同じで、担任教師や学校に責任を追及しても大人たちは事実の一面しか知らない。真実全体を知っているのはクラスメートやその他の被害生徒達である。今回を機に、日本の芸能界が膿んだ傷を治し、より素晴らしいものになって欲しい。

個人的ではあるが、ジャニー 喜多川と渡邉恒雄は、それぞれ素晴らしい業績がある事は事実であるが、一方で日本の放送界と芸能界の更なる発展を妨げる老害ともなっていた。今回その一つの足枷が外れたのは喜ばしい。