橋下徹がマフィアの顧問弁護士に見えた、売国奴的発言:日曜報道 THE PRIME を観て

4月5日朝の二つのテレビ番組を観ての感想を記す。いま世の中は、いつ緊急事態宣言が発表されるのかと、集団パニックの様相を呈している。

一つ目に観た番組は、フジテレビの日曜報道 THE PRIME である。
そこでは、新レギュラーとなった橋下徹がオンライン・モニター越しに、西村康稔 経済再生担当相・新型コロナウイルス対策担当相と対談する形式で、安倍政権の新型コロナウイルス対策を叱咤激励していた。
そして公的助成に話題が移った時である。突然に橋下徹が興奮しだした。どうやら「公的助成の対象に、風俗業で働いて所得を得ている者を含める事は相応しくない」とする厚生労働省の意見に不満があるらしい。
更に、西村康稔から生放送中に言質を取ろうとして、「役人が相応しいか相応しくないかを判断するのは怪しからん。風俗営業法で認可されていれば、他の職種と同様に例外なく給付する」と、この場で言明しろと声を荒げて強圧的言葉遣いで迫り続けたのである。
橋下徹は、公人・首長である時と、私人・弁護士である時とでは、全くの別人格であると感じられた。

二つ目に観た番組は、フジテレビのワイドナショーである。
松本人志は、接待を伴う飲食店が自粛要請に従い休業した時、「水商売のホステスが普段貰っている給料を、我々の税金からは払いたくないわ」と言った。
松本人志は、水商売を十把一絡げに扱い、少し冷た過ぎる感じがした。

橋下徹と松本人志、両者の意見は両極端であるが、普通の日本人感覚はその間に在ると思う。キスや相手の性器に触れる様なサービスには公的助成は相応しくないし、クラブやラウンジのホステスには公的助成を施しても良いのではと思われる。


ここからは、橋下徹の発言に絞って考える。
本来、性的サービスを提供して生計を立てている者が生活に困窮していたならば、先ずは生活保護で助ける。そして反社会勢力から切り離して社会復帰させるのが正しい行政である。それを緊急事態だから、安全に性的サービス業に復帰できるまでは税金で支えてあげる事が差別の無い政治だと主張するなんて、一度でも政治を司った人間の言葉とは到底思えなかった。今の日本国に於いて、たとえ国家的緊急時や戦時中であったとしても、国家が遊女の職業保障をするなんて決して歴史に記憶させてはならない。

橋下徹にとっては、歴史、文化、あるいは道徳、倫理などよりも、憲法や法律が優先される上位概念なのだろう。法律が定めない事に行政は立ち入るな、法律に明文化されていない社会規範を行政に持ち込むなと、臆面もなく吠えて続けている。橋下徹には、日本人としての矜持は無い。

確か橋下徹は、遊郭の顧問弁護士として働いていたことが問題になった事があった。どうやら、彼には反社会勢力としての一面が内在しているのではないかと思えてきた。外形上、合法であれば良い。さながら映画に出てくるマフィアの顧問弁護士である。行政には法の網から一歩たりとも外に出るなと叫びながら、自分達は網の目を潜っては、行ったり来たりと呑気に仕事をしている。引き続き、彼の売国奴的言動には注意しなけれならない。