FOMA を USB 接続した PIC マイコンで操作 : Part 2
前回、平成26年11月11日の稿で、タクトスイッチによりメモリ内の電話番号へ発信する PIC board の完成を記した。今回は任意の電話番号に発信できる機能を実装させる。その為には前回の board に電話番号を転送する board が新たに必要となり、そこで12月14日の稿で記した Twin USB-OTG board を準備した。PIC 間のデータ転送は UART を用いた。これにより PC 上の terminal soft から入力する電話番号へ、あるいは keypad から入力する電話番号へ発信する機能を完備させた。実用性としては陳腐ではあるが、ハンズフリー機器、好みの筐体に携帯電話を収納させた疑似固定電話機、などを考える。
今回新たに作成した FOMA USB driver 2 による FOMA 制御は、電話番号の入力・自動発信、着信応答( + :プラスキー)、回線切断( ー:マイナスキー)、全消去して初期状態への復帰( .:ピリオド)、の機能に留まっている。
実験には平成26年12月14日の稿で記した Twin microcontroller board with PIC24FJ64GB002 を使用した。
電話番号を転送する様式の違いで2通りの実験を行った。まず FOMA を直接制御する PIC24FJ6GB002 には、FOMA USB driver 2 を書き込む事を共通として、もう片方の PIC24FJ64GB002 に書き込むプログラムを変える事で実験に自由度を持たせた。
<< FOMA USB driver 2 >>
FOMA-CDC 2
USB CDC class が実装されている FOMA ならば、Activated 状態に遷移させる汎用性を持たせました。
<< 1st experiment >>
FOMA – USB – Host (24FJ64GB002) – UART – Device (24FJ64GB002) – USB – PC (terminal soft);
Serial Emulator となる PIC には、平成26年10月26日の稿に記した USB Device – CDC (for PIC24FJ64GB002)、あるいは12月14日の稿に記した revised UsbCDC の HEX file を書き込む。
<< 2nd experiment >>
FOMA – USB – Host (24FJ64GB002) – UART – Host (24FJ64GB002) – USB – Keypad;
Keypad を制御する PIC には、10月26日の稿に記した USB host – HID の HEX file を書き込む。